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大学では運動したくない
僕は大学では絶対運動部には入らないと心に誓っていた。
なんとなくだが自分の将来に何の足しにもならないから大学で運動部に入っても意味がないとずっと思っていた。
(そんなことを考えれば中高生の部活動も何の足しにもならんがモテたいとかそういうのあるじゃん?)
映画がずっと好きだったということもあり僕はまず映画部に入った。
みんなちゃんと映画撮ってんのかな〜??
とか思っていたがゲームで遊んでいる人がほとんどで、気が向いたらこの辺のカメラ使って何か撮っていいよ、というゆるふわな映画部であった。
僕はしばらくそんな映画部に入り浸っていた。
しかしである。
映画部の部室はサークル棟と呼ばれる建物の4階に位置した。
学生の掃き溜めのような建物であるのでエレベーターなど存在しない。
故に4階まで階段で上らなくてはならなかった。
なぜダラダラするのに4階まで階段を上らなくてはならぬのか?
そう思った僕は1階に位置するサークルを巡ることにした。
幸運にも、1階には写真部が存在した。
これなら映画にもちょっと近い。
気がつけば僕は写真部の部室の住人になってしまっていた。
映画部と写真部入って15キロ痩せる
映画部と写真部。
側から見れば何気にアウトドアっぽさが漂う響きである。
実情はどうであろうか。
人それぞれではあったが、僕自身にはアウトドアの欠けらもなかったように思う。
思い返せば友達とスーファミのゲームしていた記憶しか無い。
インドアな生活をしていて、僕はそれでも15キロも痩せてしまったのである。
人間は、食べなければ痩せられるのである。
すぐに痩せられた!なんていうクスリとかそういう類は一切信用してはいかんのである。
ただ、僕には痩せようという意思はなかった。
ひたすら1日の食費を抑えたいということに躍起になっていた。
ここで、激やせ時代の1日のメニューをご紹介しよう。
朝:野菜ジュース1杯
昼:菓子パン1個
夜:米1合、味噌汁
トータルで1日200円に届くかどうかというメニューである。
とある日には節約したいという一心で、豆腐ともやしを突っ込んだカレーも作ったりした。
水分が多すぎてめちゃくちゃ不味かった。ここまで不味いカレーに出会うことはもうないだろう。
激やせメシを始めた頃はかなりの空腹感があったが、しばらくするうちに胃が小さくなってしまうのか、食べ物が思うように体の中に入ってこないという状態になった。
食べなくてもいいや、みたいになる。
食べなくてもいいやという状態になったものの、やはり活動するためにはカロリーというものが必要だ。
坂道を自転車で上がる時の疲れ具合が明らかに違う。
食わなさすぎて坂道を上がれないのだ。
僕が出した結論がこちら。
食べてないときは活動してはいけない。
僕は家に引きこもることを覚えた。
こんな生活がしばらく続いた。
大学1年の6月ごろの写真を見返すと、この時点ですでにマイナス10キロは行っていたように思う。
挨拶ぐらいはする友人(本当に友人なのか?)には別人と思われてしまっていたほどである。
夏になり、実家で久しぶりに体重計に乗った。
15キロの減量に僕は成功した。
大学デビューできたかどうか、それは僕にもわからない。
おわり
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