2014年7月26日土曜日

『GODZILLA ゴジラ』

『GODZILLA ゴジラ』   2014




監督

ギャレス・エドワーズ


出演


アーロン・テイラー=ジョンソン
渡辺謙
エリザベス・オルセン


なんか違う。
僕が観たかったゴジラはこれじゃないんですよ
っていう観たかんじの感想。

起こる出来事は現代社会に対する警鐘みたいなこと
だったりして(核兵器とか原発とか)
ゴジラ1954年版に通じるものがあるんだけれども、
ゴジラの存在っていうのが
なんかこれじゃないよねっていう気がした。
もっとアングラな感じにして欲しかったなあというところです。


でも社会に対しての警鐘ってことをテーマにしてきた
怪獣映画はもう日本じゃ作れないのかなっていう気がした。
なんか日本じゃ冗談として受け入れられなくなってるというか
東京がぼこぼこになったとか原発が壊れたとか
洒落にならないんですもの。

うーん、けど不謹慎だっていう意見はときとして
何かしらの警鐘を委縮させてしまうというか
なんか不謹慎だってことで表現しないと
逆にみんな大事なことを忘れてしまうんじゃないかなと思う。
現に原発事故のこととか忘れてきてるような風潮あるよね。

なんとなく原発のくだりを観てて
あんたたち日本人は何やってるんだ?
っていうことを言われてるような気がしました。


うーん
テーマ的にはすごく良かったけど
怪獣映画的にはいまいちだったかなぁ。。

2014年7月1日火曜日

『渇き。』

『渇き。』  2014




監督  

中島哲也


脚本

中島哲也
唯野未歩子


出演

役所広司
小松菜奈


中島哲也の4年ぶりの映画。
もっとこの人映画作れよって少し思ったり。
まあ進撃の巨人の実写化云々かんぬんでもめたりしてたのかな?


なんというか
悪夢のような映画だった。
『時計じかけのオレンジ』を観たあとのような感覚。

色の使い方とかアニメーションの挿入とか
スローモーションとかが脳に突き刺さる突き刺さる。

内容も毒々しくて
正直観てるのがきつくなってきたような。


でも過激な内容とは裏腹に
根底にあるのは家族の形だったり若者像なんだなと思った。

結局モノゴトの善悪を判断していくのは
本人の意思でしかなくて、
親はどうすることもできないっていう面もあるんだなと。
かと言って結局は本人次第といって
親は諦めるんじゃなくて、
しっかり子供と向き合う必要があるんじゃないかな。

主人公があれだけ娘探しに必死になったのも
娘と真剣に向き合おうとした意思の現れでもあったのかな。
欲望の対象ではなくて血の繋がった一人の娘として。

渇きってのは愛情に対する渇きかね。


なんかダークな内容の話って結構いろいろ
核心突いてたりして面白かったりする。

でも楽しいか楽しくないかで言えば
『渇き。』よりも『告白』のほうが楽しかったかなー。



2014年5月19日月曜日

『パーフェクト・トラップ』

『パーフェクト・トラップ』  2012年




監督

マーカス・ダンスタン


出演

ジョシュ・スチュワート
リー・ターゲセン


『ワナオトコ』の続編みたいです。
何も知らずに観たからいろいろおかしいなと思ったら続編だったのね。
ちゃんと書いてもらわないとわかんないぜ。


冒頭から血みどろ。血の海。
ディスコが血の海。
なんでディスコにこんな手間のかかる仕掛け作るの?
とにかく血の海。

命からがら逃げた男アーキンと生かされたまんま捕まった女エレナ。
アーキンはディスコから逃げ出したということで
罠をしかけた犯人を倒しに行く人らに付き合わされる羽目に。


で、そこでよくわかんなくなったことが一つ。

アーキンが最初いたのはディスコで、
ディスコから逃げ出したはずなのに、
なんで罠の館の案内をするんだ?

一応ディスコと罠の館は一緒だったのか?
最初外観写してねえからわかんねえじゃねえか。
いや、でも車で連れ去られてたはずだから別の場所だろうな・・・

???

ブラの紐で箱の鍵開けちゃうし
罠が仕掛けられた館もなんか
紐を引っ掛けたら刃物が飛んでくるみたいなものばっかでなんかしょぼいし、
罠とか関係なく肉弾戦になっちゃってるし、
特殊部隊も弱いし
犯人もなんかいちいちトロいし、
お前来るの遅えよみたいになるし

う~ん、
グロ表現はなかなかすごいんだけど、
グロいとこばっかりに力が入ってていろいろおろそか。
グロい表現は別にしなくても面白いもの作れるんだから
もうちょっと脚本に力入れたほうがいいんじゃあないかな、

という感想でした。

2014年5月16日金曜日

『ザ・インシデント』

『ザ・インシデント』  2011




監督

アレクサンドル・クールテ


出演

リチャード・ブレイク


精神病院内で起こる
患者と料理バイトの若者の戦いの話。
料理バイトはミュージシャン志望。この設定に意味があったのかは謎。
一応ホラー映画みたい。

突っ込みどころを挙げればキリがないんだけれど、
そもそも患者があんまり隔離されてないっていうのと
患者に対して看守があまりにも少なすぎるんじゃね?ってぐらい少ない。

食事をするとこにしても
何十人もいる患者に対して看守は1人ぐらいしかいなかったぞ。
そら襲われるに決まってるじゃんか。


戦うシーンにしてもなんだかしょぼいというか
なんか盛り上がらない。

音楽で盛り上げるところもなんか静かなまんまだし。


うーん、
結末もなんだかよくわかんないままだったし。
微妙に長いし。85分ってなってんのになんか100分ぐらいあったんだけど何なんだ?

うーん、、

2014年5月15日木曜日

『ミッドナイトクロス』

『ミッドナイトクロス』  1981




監督 脚本

ブライアン・デ・パルマ


出演

ジョン・トラヴォルタ
ナンシー・アレン


この人は一体何回同じようなシーンを撮れば納得するんだろう、
ってぐらい階段とか駅構内でのシーンを撮ってるよね。
あとで見返して納得いかないこと多いんだろうな。

そんなわけでまた駅とか階段がいっぱい出てきております。

内容の方はだいぶヒッチコックの模倣から脱してきたなってのがはっきり
わかるようなそうでもないような。


ちなみにデ・パルマはヒッチコックのパクリだの偽物だの
ヒッチコック二世だの言われております。
でもパクリから正当進化させるというか
模倣から学ぶっていうことがすごく大事なんだな、
っていうのを教えてくれているような気もします。
僕は好きです。デ・パルマ。

『スカーフェイス』『アンタッチャブル』『カリートの道』
といったマフィアモノの映画はすごく良いのでおすすめです。
最近活動していないのが何かさみしいところです。


さて、今回の『ミッドナイトクロス』にも
『サイコ』の有名なシーンに近いものも出てきてます。
またかよって感じにはなったけれども。


内容は
映画制作会社の録音技師が
たまたま音の収録中に事件に巻き込まれるといった話。
好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌いかなぁ・・・

僕は楽しんで見れましたけどね。。
みなさんはどう思うんでしょうかね。。

『アナと雪の女王』

『アナと雪の女王』   2013






監督

クリス・バック


声(日本語版)

神田沙也加
松たか子
ピエール瀧


何かと主題歌が話題になっていた映画。
観て納得。
松たか子の歌がすごく良い。
あと松たか子ほど言われてないけど
神田沙也加も良かったと思う。
ピエール瀧も。そういえばこの人は本業は音楽だったよね。

これだけ俳優がアニメの吹き替えをやるようになってくると
声優という職業もあんまり必要じゃなくなってくるんじゃないかな
ということを少し思った。
でもよく考えたらちゃんとアニメはアニメとして、
声優をやってる人がいたから
日本のアニメが広がっていったような気がしなくもない。


まあそれは置いておいて


とりあえず観始めて一番気になったのが
アナの肌の汚さだった。良い意味で。
ここまで表現できてしまうんだなぁというか。
まあ、汚い肌にする必要があったのかはわかりません。
もう3Dアニメーションの限界というか
トイストーリー3らへんで3Dアニメーションは完成されたような気がする。
『アナと雪の女王』での氷の表現も結構綺麗だったんだけど、
これ以上は発展しないんじゃないかなと思う。
もう表現できるものは全部表現できてしまっていて。(雪の綺麗さとか動物の毛の質感とか)
3D映画としてはまだまだ発展の余地はあるのかもしれないけれど。
(ここでは飛び出る飛び出ないの話ではなく、3Dのアニメーションとしての話です)


内容自体は
少し強引なところがあったりして、
僕個人的にはもっとコメディ路線で行ってしまってもよかった。
シュガーラッシュとかラプンツェルぐらいのひねりが欲しかった。
あとはなんでエンドロールで松たか子の歌を使わなかったのか
といったところかなー。


まあ
観てて楽しかったです。



2014年2月15日土曜日

『メンズエッグ・ドラマーズ』


『メンズエッグ・ドラマーズ』  2011


監督

山口雄大


出演

前田公輝
古川雄輝
高部あい
佐藤歩
田中大地


絶対面白くないだろうと思って観た。
案の定だった。

おおまかなあらすじは
宮司として祭りを取り仕切らなくてはならなくなった主人公が
主人公に恩があるチャラ男(DQN)に祭りを手伝ってもらって
なんとか乗り切るという話。


まあ、メンズエッグの宣伝映画ですわ。
うぇーいうぇーいばっかりでだんだん苛立ってきたりもした。
でも、別に嫌な奴らではなかった。
ただ聞き間違いだったのかよくわかんないんだけど、さらっと
夜間の中学に働きながら通っていた
みたいなことを話していて
???
状態に。
ん?高校の間違いではないかね?


なんていうか
全体的に漂う、ファッションで
俺たち映画撮っちゃいました~
感がなんとなく
「うーん、なんだかなー」
という気分にさせます。

下手すぎる演技とか
そこでモノローグ入れんなよとか
無駄に長い太鼓練習シーンとか
会話の間の取り方とか、
なぜかギャルを目指すヒロインとか
住職を悪役みたいにして大丈夫なのかとか
もうちょいなんとかなんねえかなぁ
とか思ってたら
割と最後の太鼓をみんなで叩くシーンが
ほどほどに圧巻であった。


まあ、バカ映画として割り切ってみたら
意外と楽しめるような気がします。
主人公の妹が可愛かったのでよしとしましょう。