激太り時代
かれこれ10年ほど前の話になるが、僕も大学受験なるものを経験した。
しかも2回。
受かる人間がいればその分落ちる人間もいるのだ。
1回目の大学受験を終え、晴れて僕は浪人となった。
勉強漬けの毎日が続く。
日々の楽しみといえば昼のお弁当と晩ごはんのメニューぐらいであった。
予備校と家を行き来するだけの毎日。
運動をする暇があるのならば英単語の一つや二つを覚えろ、そう胸に刻み勉強に励んだ。
予備校が休みの日、家で勉強をしていると、おかんが差し入れのおやつを持って来てくれる。
....知らないうちに僕は激太りしてしまっていた。
体重は今と比べると15キロ近く増加していた。
激太り時代のメシ
僕は大学に入って一人暮らしをするまで、米を毎食1合は食べていた。
中学生の頃から、おかんが米はとにかく毎食1合食べて大きくなりなさい、と言うので仕方なしに食べていた。
(まぁ結果として横に大きくなり縦にはあまり伸びずということになったのだが。)
とある日のメニューがこちら。
朝は米1合・味噌汁・焼き魚
昼は米1合分のおにぎり・ウインナー・卵焼き
晩は米1合・味噌汁・とんかつ・キャベツ
おかずに対して米の量が多く、糖分の摂りすぎである。
運動していればまだ消費できるといえば消費できる量ではあるのかもしれないが、頭脳労働にしては糖分が多すぎたため、結果として僕の脂肪と化することとなった。
(おかんのメシに文句つけているだけみたいだ。ごめんね)
とにかく脂肪が体全体に付着していた。
手にも膝小僧にもケツにもありとあらゆるとこにだ。
センター試験当日におかんに撮られた自分の写真を見て僕は愕然とした。
「一体誰だこのデブは...?」
初めての自炊
大学への進学が決まった。
一人暮らしをすることになった。
僕は大学デビューを夢見ていた。
可愛い女の子、楽しいサークル活動、さぞ華々しい生活が待ち受けているのだろう。
とあるサークルの新入生歓迎コンパへ僕は出席した。
大学デビューするぞと意気込んで男女や年齢関係なく色々な人に話しかけた。
そこで僕は酔っ払ったとある先輩にこんなことを言われるのである。
「お前まずその腹何とかしろよ」
僕はただの大学デブだった。
まあそんなこともありつつ、
僕は自炊というものを始めた。
一人暮らし初日や2日目あたりは実家でおかんが作っていたような料理を真似して頑張っていたが、とある壁にぶち当たってしまった。
食費にコストがかかりすぎているのだ。
実家でおかんが使っていたような色んな食材を買うとめちゃくちゃ高くついてしまうことに気がついた。
家族分を買うからトータルで見ると安くなるのであるが、一人暮らしではそうもいかない。使い切れないという事態が起きてしまう。
そのころの僕は賞味期限を過ぎたら食べてはいけないという常識に捉われていたため、食材まとめ買いを躊躇するようになってしまった。
そして何より毎食自炊するのは面倒くさい。
僕は次第に自炊しなくなっていった。
かと言って金はかけたくない。
出た結論は断食であった。
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