2013年7月31日水曜日

『夕陽のガンマン』

『夕陽のガンマン』 1965


監督

セルジオ・レオーネ


脚本

セルジオ・レオーネ
ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
セルジオ・ドナティ
フェルナンド・ディ・レオ


出演

クリント・イーストウッド
リー・ヴァン・クリーフ
ジャン・マリア・ヴォロンテ


オープニングでの音楽が、
どっかで聴いた曲だな、って思ったら
『キックアス』で使われていたなと。
もう終わってからもずっと耳から離れない。

っていうか格好良すぎる。
主演の二人が。
なんだこの渋さは。
二人が初めて対峙するシーンとかもうね。
リボルバー銃って早打ち用なんだな、ってのを
ここ最近『明日に向かって撃て』とこの映画で学びました。


話も結構わかりやすくて
気楽に観れるし。
ちょっとあれ?って思ったシーンも
すぐに説明してくれるから
結構親切だなって感じだった。
最初の段階で二人がどれぐらい強いのか、
っていうのがわかるってのも良い。
ちょっとした仕草で、大物かそうでないか、
ってのはわかるんだなあ。
『七人の侍』でもそんなシーンそういえばあった。
「ご冗談を」って言うシーンです。
大物を語る際は余計な台詞は要らない、
ということです。

いやー、西部劇にはまりそうだ





『ブロークバック・マウンテン』

『ブロークバック・マウンテン』 2005


監督

アン・リー


脚本

ラリー・マクマートリー
ダイアナ・オサナ


出演

ヒース・レジャー
ジェイク・ギレンホール


うーん、
やっぱり惜しい人を亡くしてしまったなあと。
ヒース・レジャーすげーや。
よくよく考えたらヒースの顔しっかり見たことなかったんだよね
なんかメイクしてたり、仮面かぶってたりとかで。
演技はすごい。
なんか話の中でどんどん歳とっていくんだけど
本当にこの人歳とってんじゃなか、って思ったり。
体張りすぎてて(ジェイク・ギレンホールもだけど)
どんどんおかしくなってしまったのかなぁ・・・

まあ内容は
┌(┌^o^)┐ホモォー
って感じで。

なんかばらばらしすぎてて
このシーン必要だったのか?って思うところも
ちょいちょいあったりで。。

あと結構時間ぽんぽん飛んで
あんまり感情移入ができないというか、
まあ、同性愛に感情移入はできないけれども。


同性愛は本人同士が幸せなら僕は賛成です。


同性愛の人って異性に嫉妬とかしたりするのかな
っていうのはちょっとした疑問です。。




『道』

『道』 1954


監督

フェデリコ・フェリーニ


脚本

フェデリコ・フェリーニ
トゥリオ・ピネッリ


出演

ジュリエッタ・マシーナ
アンソニー・クイン
リチャード・ベースハート


不器用な人たちの物語。
素直になればいいのに、って思うんだけど
なかなか素直になれない人たち。

自分の意思で生きていたはずなのに
なぜかやっぱりどこかザンパノに依存してしまっていた
ジェルソミーナ。
境遇が境遇なのかもしんないけれど。

なかなか人って自分自身のために
自分の意思で生きていく、ってのは
難しいことなのかもしれません・・・
そうじゃないと生きてる意味ってのが
見いだせないような。
意味ってのはもともとあるもんじゃなくて
作っていくもんだから、って個人的には思ってるのですが・・・

初めてのフェデリコ・フェリーにが『女の都』
だったのでどんなもんかな、って思ってたら
普通に真面目な作品でした。




2013年7月25日木曜日

『モンスターズ・ユニバーシティ』

『モンスターズ・ユニバーシティ』 2013


監督 

ダン・スカンロン


日本語吹き替え

田中裕二
石塚英彦


なかなか良かった。
いつも思うんだけど
ピクサーの映画は構成がうまいんだよなー
ここでクライマックスかな、って思ったら
また更にもう一段階ひねりを入れてくる。
伏線も色々張り巡らせておいて。
だから面白いんだなと。

でも根底にあるテーマってのは
意外と出尽くしてる感はあるかも。
ありのままの自分だとか、
それぞれに役割がある、みたいな話。
『カーズ』とかでもそんな感じのこと出てきてたし。
そんなに気になりはしないけれども。
テーマよりもエンターテイメントだったかな。

大学ってことでなんか共感できたような部分もあったりで。

そんでやっぱり良いと思ったのが
吹き替えの二人。
特報かなんかでサリーとマイクの声が変わってて
どーなっちゃうんだ、声変わってんなら観にいかんぞって思ってたら
ちゃんと田中と石ちゃんにもどっててホッとした。
ピクサーの吹き替えは
ほとんど声優じゃない人がやってるのに
毎回うまいな、って思う。
唐沢しかり、所さんしかり。
ジブリもそこらへんどうにかしてほしい気はする。。


あ、最後の最後まで席は立たないようにして観てください!




『小さな恋のメロディ』

『小さな恋のメロディ』 1971


監督

ワリス・フセイン


脚本

アラン・パーカー


出演

マーク・レスター
トレーシー・ハイド


ちっちゃい子同士が
べったべたの恋愛劇を繰り広げるものかと思っていたら
全然そんなことはなかった。
『耳をすませば』的な意味で辛くなるのかと思っていたら
そうでもなかった。

1970年代のイギリスを舞台に
ちょっとずつ大人になっていく子供の姿が
描かれていた。
すごく爽やかな感じというか
少年少女の恋が主題って感じじゃなかったかな。
不幸ぶってるとか
この、マセガキが、
みたいな感じは全然しなかったなー。
大人の真似をしてちょっと背伸びをしたみたいな。

ダニエルのほうは裕福な家庭で
メロディのほうはおそらく労働者階級なのかな?

なにげに身分の違う二人だったんだよね。

そういった社会を背景にした成長物語だった。

音楽も良い。
さわやか。


2013年7月24日水曜日

『風立ちぬ』

『風立ちぬ』 2013


監督 脚本 原作

宮崎駿


声優

庵野秀明
瀧本美織
西島秀俊


声優どうかな、って思って観たけど
やっぱり、ああ~ってなった。
庵野英明の声が棒すぎて。。
庵野である必要あったのかな?

でも周りの人が上手かった。
瀧本美織だったってこと
エンドロール観て初めて知った。
しかも西島秀俊だった、ってのもびっくりした。
國村隼の声はすぐにわかった。


少しネタバレあります!!!!!!!!


内容のほうは
堀辰雄の『風立ちぬ』読んでないからわかんないけど
うーん、なんだかなーって感じだった。
特にわかりにくところがあったわけではない。
また、いろいろ解釈あるんだろうけど。
なんか中途半端というか
だんだん主題変わってきてるよねって。
関東大震災とか戦争とか出てくるけど
それらのできごとが登場人物に影響与えていたか、
って言われればそうでもなかったような。
戦争の影、っていっても全然そんな風には見えなかった。
最後の方とかありがちな余命ものになってたし。

でも絵の色使いとか作画の凄さは相変わらずだなーって。
あと零戦がカッコイイんだよね。
そのあたりにロマンを感じた。ユーミンの曲も良いです。

僕には内容よりも作画が魅力的でした。




2013年7月23日火曜日

『300』

『300』 2006


監督

ザック・スナイダー


脚本

ザック・スナイダー
カート・ジョンスタッド
マイケル・ゴードン


出演

ジェラルド・バトラー
レナ・ヘディ


まず最初の印象が
300人以上おるやん。

スパルタの300人だけじゃなくて
普通に援軍おったら300以上じゃないか。


結構内容は単純明快で
スパルタに敵が攻めてきたので
マッチョな男たちが戦いに行くと。

ややこしいこと抜きにして
頭空っぽにして観る映画だなと。

映像は結構面白いんだけど
なんか『ロードオブザリング』のモルドールとか
そのへんの場所なんじゃないか、ってぐらい
変な世界。
現実っぽくない。
変なクリーチャーもいるし。
まぁ現実的なものを求めるのも変だけれども。

00年代のアクションってやたらスローモーション使うよね。
マトリックスの影響なのかもしれないけど。





2013年7月22日月曜日

理想的な悪役

理想的な悪役


主人公の対極として
どんな話にも登場するのが悪役ですが、
僕の中では理想的な悪役というものがあります。

一体どんな悪役が理想的なのかちょっと考えてみました。


一番大事な要素は
「ブレない」
ということです。

少年マンガにありがちな、
最後の最後に悪役が良心を取り戻して
めでたしめでたし、みたいなのがありますが、
あんなのは邪道です笑

連続テレビ小説などで
中盤に悪そうなおっさんが出てきて
悪いことするんだけど
最後にヒロインの熱意に打たれて
悪いことをやめる、
なーんてことが描かれてたりするわけですが、
本当にそういうのが許せないわけですよ。

悪いなら悪いで、徹底させて、
主人公たちが知恵を絞りに絞って
やっと悪いやつをやっつける、みたいなのが良い。

人間は誰しも二面性がある、っていうのもわかるんだけど
そんな簡単に改心するもんなんか?って思う。

主人公たちが困難を乗り越えていく姿に人は燃えるんだから
悪役が生ぬるいものだったらつまんなくなるのではないでしょうか?


ここらへんで
僕の好きな悪役を挙げていきます。

『ダークナイト』 ジョーカー
何度もブログに出てきてますね。
それぐらい好きなんです。ヒース・レジャーのジョーカーが。
『バットマン』でのジョーカーはちょっと道化すぎてあんまりかなー。
でもヒース・ジョーカーはやることなすこと全部が
めちゃくちゃなんだけど何か格好いい。
『ダークナイト』の話よりも
ジョーカーの存在が僕はすきです。


『羊たちの沈黙』 ハンニバル・レクター
カリスマ性を備え持った悪役です。
登場人物がレクターの目の前に立っただけで
全てを見透かされています。
画面を通して観ているこっちのほうも
怯えてしまうぐらい目が怖いです。


『冷たい熱帯魚』 村田幸雄
でんでん演じる村田幸雄。
この男の存在が『冷たい熱帯魚』を
かなりの問題作に仕立てております。
ジョーカーはクールで、レクターがカリスマ
っていうなら、この村田幸雄は
泥臭い悪の塊みたいな感じでしょうか。
格好いいとかそんなんじゃなくて
何か泥臭く悪いことばっかするって感じです。
とにかくうわーってなります。笑


他にも『トイストーリー3』のロッツォとか
『ターミネーター』とか色々いますけど、
名作映画に出てくる悪役はどれもこれもみんなブレない。
最後の最後まで悪いまんま。
そこがいいんですよね。

やはり悪役こそが物語を引き立て、
名作に仕立て上げているんじゃないかなー
って思います。


2013年7月20日土曜日

映画に出てきた参考にしたくなる格好いい男たち

映画に出てきた参考にしたくなる格好いい男たち


時として生き方を教えてくれるような映画に出会うことがあります。
男としての生き方とかね。

そんな映画の中で僕が真似したくなったような男たちを
ちょっと紹介していきたいと思います。笑


若干ネタバレ含みますのでご注意を!!!!!!!!!



ぱっと考えたとき一番先に浮かんできたのは
『ローマの休日』でのグレゴリー・ペック。
1950年代の恋愛映画をいっぱい観たわけではないのだけど
結構べたべたのハッピーエンドみたいなのが多いと思います。
そんな中で『ローマの休日』は
ほろ苦い映画に入ってしまうのかもしれません。
それでグレゴリー・ペックの何が格好良かったのかというと
最後のシーンですべてを悟ったように
ポケットに手をつっこんで歩くんですよね。一人とぼとぼと。
嘆くとかじゃなくて、叶わぬものだから仕方がないって感じで
歩き始めるのがとにかく格好いい。
某『恋空』の小出恵介とは大違い。
そう、男はなよなよしちゃいかんのです。


お次は『カリートの道』でのアル・パチーノ。
『カリートの道』は麻薬王だった男が
人生をやり直そうとするために奔走する話です。
何年かぶりに再会した恋人のためっていうのと
過去の自分に決着をつけようとするために
アル・パチーノ演じるカリートが一生懸命になってる姿が
格好いい。
けなげなんですよね。とにかく。
そこが良いんです。泣ける。




過去との自分と決着をつける男の話つながりで
『グラン・トリノ』でのクリント・イーストウッド。
ベトナム戦争を経験した頑固な男の
人種を越えた友情について描いたこの作品。
自分の宿命を知り、
最後に下す自分自身への決断。
やっぱこうするしかなかったのかな、
とかもどかしい気になってしまうんだけど
決断を下した男の格好良さといったらそりゃもうね。





けなげな男といえば
『街の灯』でのチャールズ・チャップリン。
とある盲目の女性の目の手術をするための費用を
一生懸命稼ごうとする男を面白おかしく描いています。
ボロっボロっなのにそこまでやるの?
って思うぐらいけなげなんですよね。。





この他にも『バタフライ・エフェクト』とか
『ニューシネマパラダイス』だとか色々あるんですけど
最初に思いついたのが上の4作品での男たちです。

傾向としては
なよなよせず、けなげで、決断ができ、過去の過ちと決着をつけようとする
ってところでしょうかね。


ソンナオトコタチニ
ワタシハナリタイ












『8月のメモワール』

『8月のメモワール』  1995


監督

ジョン・アヴネット


出演

イライジャ・ウッド
ケヴィン・コスナー
メア・ウィニンガム


小学生の頃に観た映画をもう一回観てみよう、
ということで「思い出補正映画」の第一弾。

内容とか全部覚えてたんだけど
その頃にはベトナム戦争がどんなもんだったか、とか
後遺症を抱えた人達がどんな風だったか、とか
わかってなくて
ただ子供たちが戦うシーンだけを楽しんでいた。

わかんなかったテーマとかが今回色々わかった気がする。
1970年代のアメリカの貧しさとか
人種差別がまだまだひどかったこととか。


原題は『The War』。
望まぬ戦争に末端の兵士として赴いた人達は
どんな思いで国へ帰ってきたのかな、
なんてことを考えさせられた。

戦争は双方になんらかの正義があって
勝った方が正しくなるのは当然なんだから
歴史を振り返る時は
そっちが正しい正しくないっていう主観的な感想を
述べるんじゃなくて、
感情を排して淡々と客観的事実を見つめないと
いけないんじゃないかなー。

戦争はだめだから
攻められても抵抗しちゃいけないっていう人もいるけど
それはなんだかなぁとは思う。

人は時として戦わねばならないときがあって、
戦う理由っていうのをしっかりと考えなければいけないのかもな・・・

ベトナム戦争とかパレスチナ問題の映画観ると
色々考え方が前と変わってきた気がする。

良い映画でした。

ていうかイライジャ・ウッド若すぎ



2013年7月18日木曜日

『パビリオン山椒魚』

『パビリオン山椒魚』  2006


監督 脚本

冨永昌敬


出演

オダギリジョー
香椎由宇


なんじゃこりゃって感じ。
全然意味わかんなかったぞ。
誰が何をしてんのかさっぱりわからん。
声もなんか小さいし、
なに喋ってんのか全くわからない。

哲学的な何かがあんのかもしんなかったんだけど
それが観客に伝わらんかったらあんま意味なくね?
とは若干思う。
その辺は結構微妙なんだけどさ。

まあ普通につまんなかったな。。。
うん。つまんなかった。

なんかこのあたりの年代ってゆるい感じのが
結構はやってたけど
ゆるい雰囲気って実は簡単そうで
すごい難しい。
面白さと退屈さのさじ加減がわかってないと。
この映画もゆるい雰囲気だったんだけど
全然笑えないというか
怒りを感じるぐらいのゆるさで
本当につまんなかったな・・・




2013年7月17日水曜日

『日本の夜と霧』

『日本の夜と霧』  1960


監督

大島渚


脚本

大島渚
石堂淑朗


出演

渡辺文雄
桑野みゆき
津川雅彦


日本のヌーヴェルヴァーグで有名な大島渚。
長回しを用いて撮られたこの映画。

うーん、
ところどころ登場人物がかむんだよね。
なんか、あれ?みたいな。
いきなり現実に引き戻されるというか。

内容は学生運動真っ盛りでうんたらかんたら的な・・・

学生運動やってた世代が今の日本を牛耳ってるから
こんな風になっちまったんだ、
みたいなことをずっと考えてしまっていたわけで。

内容的に面白いかと言われれば、
つまんなかったです。
だって人物がべらべら喋ってるだけだもの・・・


続編についてのうんたらかんたら

続編についてのうんたらかんたら


『スクリーム2』の本編にて
登場した映画の続編についての考察。

「続編で成功した例はすくない」


この映画の中で言われていたようにやっぱり
続編で成功した映画って
『ターミネーター2』と『エイリアン2』ぐらいなのかなと。
どっちもジェームズ・キャメロンってところがすごい。

『スターウォーズ 帝国の逆襲』も成功してるじゃん、
ってはなしがあったけどあれは3部作のうちの一つだ、
ってことで除外するみたいなことも言ってたな。


続編の難しさって
やっぱり二番煎じになってしまうことで
1作目で斬新だったことを
2作目で同じようなことをやってもあんま意味ない。
1作目の設定を生かした上で、違うことやんないと。

そのへんが『ターミネーター2』とか『エイリアン2』の
優れてるところだと思う。
この「キャメロンの法則」でいけば
『アバター2』があったら多分面白いんじゃないかな・・・







よくよく考えたら
『トイストーリー』シリーズも成功してるじゃないか。
トイストーリーは本当に良いです。
アンディとリアルに世代が同じなだけにね。





あ、『ダークナイト』もか。

他にも成功してる作品ってのは沢山あると思うんだけど、
2作目が成功してしまったあとの続編ってのは
酷い法則もあるんだよね・・・

『ターミネーター3』『エイリアン3』『ダークナイトライジング』
あとは『エヴァ』?



うーん、なかなか難しい・・・
異論は認めます。。


『キックアス2』はすごい楽しみです。それまで死ねない。








『マーニー』

『マーニー』  1964


監督

アルフレッド・ヒッチコック


脚本

ジェイ・プレッソン・アレン


出演

ティッピー・ヘドレン
ショーン・コネリー


なんていうか
マーニーがただの面倒くさい女で
結構いらいらさせられたような。

そんで何でそんな女に惚れるのかなー、
っていう男がショーン・コネリー演じるマーク。

でも結構人物描写は丁寧だった。
人物描写が丁寧すぎて
肝心のストーリーが全く進んでなかった感はある。

最後の展開は結構面白かったんだけどね。


ヒッチコックの作品は前半人物描写に集中するから
結構退屈といえば退屈なのが多いけど
後半になるとだんだん面白くなってくるのが多いと思う。

そんで終わり方が素敵です。毎回。







2013年7月16日火曜日

『プロメテウス』

『プロメテウス』  2012


監督

リドリー・スコット


脚本

デイモン・リンデロフ


出演

ノオミ・ラパス
マイケル・ファスベンダー


『エイリアン0』の立ち位置のようで。
それを知っていたから楽しめたというか
もともと知ってたら多分ちゃんと映画館で観ていたよと・・・

我々は誰が創ったのか、
みたいなことが主題ってわけでもなくて。
ていうか、
そういう話は『ブレードランナー』で描いちゃってたしね。

人類の創造云々でばっかり宣伝してたから
エイリアン0の立ち位置ってのを知らない人は
あんまり観なかっただろうし、
エイリアン観てない人が観たらなんだこれ、って感じだと思う。

エイリアン創造の話です。これは。
1作目の宇宙船の謎が解けたりします。
そんでエイリアンも進化を重ねてたんだな、ってのが
よくわかります。

そういう点で結構楽しめた。

まあ、色々強引な説明で終わらせてしまった感は
あったけどね・・・。

そんでも
リドリー・スコットの映画の造形は
毎回毎回すごいなぁ、って思う。
赤い探索する機械が動いてくのも格好いいし。
これ以上の発展はない、ってぐらいの
宇宙船の設備(ホログラムとか、タッチパネル式のものとか)
を思わせた。

変にCG使ってないクリーチャーも良いんだよなー。

本当に題名が残念。。







『スクリーム2』

『スクリーム2』 1997


監督

ウェス・クレイヴン


脚本

ケヴィン・ウィリアムソン


出演

ネーブ・キャンベル
デヴィッド・アークエット


結構好きだった1作目。
続編で成功する例は少ない、と
自虐的なのかわかんないけど
劇中でキャラクターにそんなことを語らせてます。

で、成功したのかどうかはよくわかんないけど
それなりには楽しめたと思う。

『スクリーム』はホラー映画の色んな約束を
破ったりしてて、ここでこうしちゃう?
みたいなことがよくあった。

そんでどーしてそこでそうしないかなぁ、
って思うところがいっぱいで、
多分それはわざとやってんだろうなって。

そこがいいところで。

誰が犯人だか全く読めないのも面白いです。

ただ、1作目を観たのが結構前だったから
キャラの名前とか
この人誰だったっけ、
みたいなことがあったので
1、2、3、4一気に観た方がいいかもしんないです。


2013年7月14日日曜日

外国語映画を字幕で観るか吹き替えで観るか

外国語映画を字幕で観るか吹き替えで観るか


わりと語られることの多いこのテーマ。

どっちがいいか、とかそういうことは
どんな映画をどういう風に観たいか、
ってことに依ると思います。


例えば
ホラー映画を観るとき。

怖い気持ちになりたいって思うときには
字幕で観ると恐怖感が増します。

普段使わない言語によって、
情報量が抑えられ、
得体の知れないものに変化してしまうからです。

ちょっと不気味な感じの外国語のアニメを
字幕も何も無しで観ると
結構怖く感じます。

ビートルズのイエローサブマリンを
字幕も何も無しで観たときは
結構怖く感じたなぁ。

そもそも
字幕で映画を観ると
ところどころ会話が端折られて
吹き替えで観たときよりも情報量が
少ないんだそうで。

でも
吹き替えの音声よりも
もともとの音声で喋ってる方がかっこいい場合ってのが
結構あります。

例を挙げれば
『ダークナイト』のジョーカーとか。

あれを吹き替えにしたら
ヒース・レジャーの演技が
わかんないんじゃないかなぁ・・・


一方、
そのものの音声で観る、
ということが時として余り面白味がなくなることもあって。


ジャッキー・チェンやシュワルツネッガー
なんかの映画は絶対に吹き替えで観たくなります。
ピクサーの映画も結構そうかな。

もう吹き替えの声優さんの声が
はまりにはまちゃってて、
アドリブとかもしてるだろうし、
字幕じゃ味わえないおもしろさがある。

B級アクションとか
コメディ色の強いものは吹き替えで
観ると良いですよ。

多分
『コマンドー』は字幕で観たらあんま面白くない
って思うんじゃないかな?
これでもか、ってぐらいの名台詞だらけです。
吹き替えだと。
ただ、出回ってるDVDなんかの吹き替えは
ところどころ英語まじってたりしてますけど
少し前に吹き替え完全版なるものも出たようで。


ホラー映画を笑って観たい場合にも
吹き替えはおすすめです。
笑って観る、ってのも可笑しな話ですけれども。。








『ランド・オブ・ザ・デッド』

『ランド・オブ・ザ・デッド』  2005


監督 脚本

ジョージ・A・ロメロ


出演

サイモン・ベイカー
デニス・ホッパー
アーシア・アルジェント


ゾンビと人間との戦争だった。
ゾンビはただ歩いて襲ってくるだけじゃなくて
知恵を身に付け人間を襲う。

だからなんだかね、
なんかただの争いというか、
ホラーっぽくないというか、、
サバイバル感に欠けてる。
安全地帯が多すぎて。

そんでゾンビの方に少なからず感情移入してしまうわけ。
個性がありすぎというか。
どんだけロメロはゾンビが好きなんだ?

人間がやられて
スカッとしてるような感覚になるというか。
人間の皮ってあんなに伸びるもんなんか?

・・・最終的にはゾンビか人間かどっちがいいんだろう。

ゾンビの方が幸せなんじゃないかな・・・




2013年7月12日金曜日

『 SR3 サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』

『 SR3 サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 2012


監督

入江悠


出演

奥野瑛太
駒木根隆介
水澤紳吾


こんな話になると思わなかった。
割とリアルな感じがあった1作目2作目と違って
かなりハードボイルドな話になっていた。

1、2が平和だったからこそ
より3の暴力性が際立っていた。

ただだらだらと続けていた長回しが
すごく上手くなっていた。
野外ライブのところはすごい。本当に。
1作目が評価されてなかったら3作目は出てこなかっただろうな・・・

どんだけ笑われても、
どんだけ周りに何を言われようとも
道を踏み外さないIKKUとTOMの二人が
本当に輝いて見えてしまった。
マイティの存在によって。

夢を追いかけてる人間は
もしかしたら真っ当な仕事をしている人には
目障りなのかもしれない。
けど夢を追いかけてる人間も
真っ直ぐに生きているよね。
ってことを思った。

何をもって
人生の勝ち負けとするのか。

何が勝ちで何が負けなのか。

人それぞれに、
それぞれの生き方がある。
どんなことを周りに言われようとも
自分で満足できる生き方ってのが一番なのかもなぁ

というサイタマノラッパーシリーズ通しての感想。





『ゼブラーマン』

『ゼブラーマン』 2003


監督

三池崇史


脚本

宮藤官九郎


出演

哀川翔
鈴木京香


シュールな映画だった。

ちょうど中学生のころに公開された映画だったんだな。
もう10年も経ってしまったんだな。

設定は2010年で、
完全に過ぎ去ってしまったわけなんだけど。

2010年って割には90年代すぐあとって雰囲気しかしなかったけどね。
そりゃそうか。

真相がわかってから若干だるくなってきたんだけど
なんていうか
シュールなままで話を完結させて欲しかった。
変に宇宙人侵略みたいなんじゃなくて。

よくよく考えたらそんなに
シュールで終わるまんまのヒーローの話ってあんまないよね。
観てないだけかな・・・


2013年7月10日水曜日

『ブラックホーク・ダウン』

『ブラックホーク・ダウン』 2001


監督

リドリー・スコット


脚本

スティーヴン・ザイリアン


出演

ジョシュ・ハートネット
ユアン・マクレガー
ジェイソン・アイザックス


ソマリアでの戦闘を描いた映画。
近現代史をちゃんと勉強しないとだめだなって。
今の時代を生きるならいろいろと知っていないと。
学校でちゃんとやらないっていうのも結構問題だと思うんだよね。
テストとか受験で出ないからって世界大戦とかあんまやらないのは
やっぱりよくないなと。。

映画の方に話を戻すと、
ドンパチが多すぎて何がなんだかわかんないというか
ドンパチばっかであんま印象に残っていない・・・。

米軍が出てくるんだけどなんか
こんなに白人ばっかりなのか、ってぐらい黒人の米兵がいない。一人だけだったかも。

ソマリアの人に焦点をもっと当ててほしかったというか、
なんか野蛮な感じでほとんど描かれていたから
なんだかねえ、って感じ。

他国の戦争に首を突っ込んでる、ってことなのに
狂気めいたものが存在してないもんなんか?っていう疑問符。
アメリカは正義、みたいなとこにもなんだかねえと。
仲間のために戦ってるみたいなこと言ってたけど
なんか納得いかないというか
巻き込まれた兵士に過ぎないのかもしんないな・・・

ちゃんと勉強してみよう。


『 SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』

『 SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』 2010


監督

入江悠


出演

山田真歩
安藤サクラ


1作目よりもだいぶテンポも良くなってたし、
だらだら長回しもしてなくて普通に面白かった。
あんまり期待してなかった、ってのもあるのかもしんなかったけど。

内容はわりと
一作目の焼き直し、って感じだったかも。
出てくる人たちが抱えてる痛々しさとか。
でも一作目がわかりにくかったから
それで良かったとは思う。
笑えるシーンもちゃんと笑えたし。

ヒロインもなんか最初のほうは
パッとしないな、って思ったけど
観てるうちにだんだん可愛く見えてきたという。

安藤サクラもいい!

IKKUの使い方も良かったし
なんかしんないけど出てくると安心感があった。
ていうか痛々しい感じは変わってないけど
なんか少しかっこいいというかね。

3作目に期待!




2013年7月8日月曜日

『マイ・フレンド・フォーエバー』

『マイ・フレンド・フォーエバー』 1995


監督

ピーター・ホートン


出演


ブラッド・レンフロ
ジョセフ・マッゼロ


何よりも邦題がよかった。
『The Cure』をよくこんな邦題にしてくれた。
結果的に『マイ・フレンド・メモリー』と被ってしまった感は否めないけど。


単なる余命もので、
ベタといえばベタな内容なのかもしれないけど、
少年時代の友情って独特なものがあると思った。
一緒に悪いことして怒られたりとか、
遠いところまで冒険してみたりだとか。
ちょっぴり大人になる、ってことを考えたりだとか。
変に男女の恋愛関係とかそんなんじゃなくて良かった。

っていうかなんか
無邪気さが余計に泣かせてくる。
死の受け止め方とかがもうね、

エリックはこれからどんな大人になってくんだろうか、
っていうことを考えさせられた一方で
自分はちゃんと生きてんのかなって考えさせられた映画でした。

そんなに涙腺ゆるいほうじゃないと思うんだけど
当然目から汗が出てきましたよ、ええ。


『アーティスト』

『アーティスト』 2011


監督 脚本

ミシェル・アザナヴィシウス


出演

ジャン・デュジャルダン
ベレニス・ベジョ


サイレント映画からトーキー映画へ移り変わる時代の物語。

サイレント映画っていうものが
いかにして映像と音楽で観客に情報を伝えていたかが
わかったような気がする。

言葉に頼ってしまうと、やっぱり考える隙がないというか
情報過多になってしまうというか。

くっさいセリフが多い日本映画なんかは言葉に頼りすぎなんだろうな。
言わなくても映像だけで伝わるようなことをわざわざ
俳優に言わせたりね。

まあ、あんまりにも情報不足だと逆に何がなんだかわからなく
なってしまう、ってことがあって
そのさじ加減がなかなか難しい気がする。


懐古的な映画だったんだけど、
やっぱりどうしても懐古的な映画って
当時作られたときの映画見れば別にいいじゃん、
ってなってしまうから良くないんだよな。
最後のシーンと犬が可愛ところは好きだけどさ。

なんか、現在の様子をサイレントでやってほしいって思った。

よくよく考えたらチャップリンの作品全部観てなかったな・・・。






2013年7月5日金曜日

自主制作映画です



5月にアート展で上映をした

『閉じこめられた林檎』

という映画です。

よかったらご覧ください。

2013年7月3日水曜日

『タンポポ』

『タンポポ』  1985


監督 脚本

伊丹十三


出演

山崎努
宮本信子
役所広司
渡辺謙


観終わったあとにこんなに何かモノを食べたいと
思う映画があっただろうか。
ってぐらいお腹が空く映画です。

食にまつわる話をほぼオムニバスのような感じで描いていきます。

『食』というものがいかに
われわれを構成しているものなのか、
っていうのをときにエロチックに描いていたりもする。

人間誰しも
どんなときにでも
過去を振り返ればそこには『食』というものが
存在している。
食べ物の味はもちろんのこと、
食べ物の匂いや感触まで私たちは記憶している。

『食』というものが思い出として構成されているだけでなく、
時として知識をひけらかす場所でもある。
そんなことが描かれていました。


根幹となる物語としては
行列のできるラーメン屋を作るまでの物語で
わりとベタな感じ。
ただ、伊丹十三作品に共通な物事を分析をする描写、
今回は食べ物に対する分析が素晴らしいのなんの。

しかも出てくる食べ物がかなりうまそう。

少し残念に感じたのが
食べ物に対する分析に偏りすぎてて
意外とまとまりがないように感じた。
出てくる人が何かしら関係してほしかったなと。

けど、山崎努とか役所広司とか
すげー格好よかった。
そんで、伊丹十三は本当に
宮本信子が好きだったんだな、
って思いました。