2018年6月10日日曜日

ツレが痴漢に遭いまして その1 男尊女卑社会

以前、昆虫放浪記マレーシア編で以前女性専用車両に乗ってしまったという話を書いた。

それに付随して、かなりライトな感じで男女平等とはなんぞやみたいな持論を展開してしまったのであるが、
最近、逃げ去っていく痴漢が捕まえられるのを目撃したり、身近な人が痴漢に遭ったりしたので、改めて男女平等について考えたいと思う。
結構デリケートな内容であるので、考えが変われば定期的に書いていきたいと思う。


男尊女卑社会日本

日本はかなりの男尊女卑社会である。
平成の終わりの年を迎えてもだ。

ここ最近に起きた象徴的な出来事といえば、大相撲の土俵で人が倒れた時に女性は上がらないでくれとアナウンスされた事案だろう。

伝統だから、という理由でナチュラルに女性差別をしている。そこに罪の意識はない。


僕もナチュラルに女性差別をしていた節がある。
マレーシアの記事で、男性の権利が脅かされていないだろうか?とまで書いてしまった。
女性専用車両の本質を理解しようともせず、「専用」という言葉だけに目がいって批判し、女性専用車両に乗り込む男性YouTuberを英雄視していた。


考えは、変わった。
身近な人が満員電車で痴漢されたという話を聞き、僕は憤りを覚えた。

痴漢する者の心理として根底にあるのは女性に対する差別意識だろう。

また、痴漢に対しての考え方が甘い男性が多いようにも思える。
「痴漢なんて勘違いで、別に減るもんじゃなし、ちょっと触られただけだろ?」
という考え方だ。
僕もその人に話を聞くまでは少しそう思っていた。

しかし実際には下着の中まで手を入れられたらしく、
勇気を振り絞りやめてくださいと言い、事なきを得たという。
その時の恐怖は如何程のものだっただろうか。

僕は痴漢した男を絶対に許さない。


女性に対しての尊重というものがもしかしたら日本人男性は欠けているのかもしれない。

その最もたるやが数兆円の市場規模を誇るポルノ産業だろう。
多種多様なジャンルがひしめき合い、あらゆるシチュエーションを網羅しているが、そこに人間の尊厳といったものなどはない。

女性を尊重するということを忘れ、ポルノを見ることで現実逃避をする男が多過ぎるのだ。


......。
という感じで、怒りに任せ自分のことを棚上げして書いたのであるが、僕はふと冷静になった。

本能としての性と理性という視点、社会的な男女の視点、
それらの視点を混同してしまっていたのかもしれぬ。

人間が本来持っている欲求に対する適切な処理の問題と、実際に罪を犯すことや社会的な反応などの問題は分けて考える必要がある。


少し距離を置き、本能としての性と理性から痴漢について考えようと思う。


つづく





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