2013年6月29日土曜日

『アメリカン・ビューティー』

『アメリカン・ビューティー』  1999


監督

サム・メンデス


脚本

アラン・ボール


出演

ケヴィン・スペイシー
アネット・ベニング
ソーラ・バーチ


キックアスでネタバレを受けていた映画。
でも、あんまり関係なかった。
最初に自分で死ぬって言ってんじゃん。
もっと早く見ればよかった。

最近ちょっと考えていたことと重なっていた。
観るのが若干きつかったような気もしたけど。

大抵のドラマとか映画に出てくるような理想的な
家庭環境ってのはなかなかないと思う。
何かしらどこの家庭も問題を抱えているわけで。
そんな感じのことがこの映画のテーマだった。

特に暴力とかそういうのはないんだけど
無関心な父親と、過干渉な母親の家庭。

それと対照的に
暴力を振るう父親と、無気力な母親の家庭。

愛するが故の抑圧なのかはわからないけど
何かしらの抑圧は子供にとっては毒になるんじゃないかと。

親が飛び切り悪い人だ、ってところに
一番怖さを感じるというか、
親が悪い人だったら、子供も歪むのはなんとなく納得するけど
親が普通の人なのに、ちょっとした考えのズレとかで
子供って歪んでしまうものなのかなって思ってしまった。

結局ジェーンのお父さんも男にありがちな妄想をしていただけで
特に悪い人ではなかった。
ただ無関心なだけなんだよね。

うーーん、
完璧な人間なんていない


2013年6月22日土曜日

『レッドドラゴン』

『レッド・ドラゴン』 2002


監督

ブレット・ラトナー


脚本

テッド・タリー


出演

アンソニー・ホプキンス
エドワード・ノートン


『羊たちの沈黙』直前の話。
なのに内容の流れが完全に羊たちの沈黙と同じっていう。
けどもしもこれが羊たちの沈黙よりも前に作られていたら
なかなかの傑作になってたんじゃないかなって思う。
ところどころあれれ?っていう部分もちょっとあったけど。

やっぱりアンソニー・ホプキンスの演技が怖い。
完全に死んだ目で観客の方を見ていて
ぞくぞくするのなんの。
目で演技するってことが大事なんだなぁ。
人間が一番怖いってことを思わされる。このシリーズには。
結構好きだということに気がついた。

そんで
『羊たちの沈黙』前夜ってことで
『レッド・ドラゴン』観終わったあとすぐに
観てしまったよ『羊たちの沈黙』。

『ハンニバル』は別にいいかな・・・
とか言ってまた観るんだろうな。
ライジングなんかもあったなーーー




2013年6月20日木曜日

EGO-WRAPPIN' ライブ行ってきました

EGO-WRAPPIN' ライブ、仙台公演行ってきました。

約3年ぶり、2回目の生ラッピン。
前回見たスカ的な感じとは異なり、今回はしっとり系。
新しいアルバムの曲だけじゃなくて
昔の曲もちょいちょいやってくれて。
『満ち汐のロマンス』とか
『a love song』やってくれた。

アレンジがすごくてすごくて。
同じ曲なのにこんなふうにしてしまうか~みたいな。
アコースティックで『くちばしにチェリー』もしてくれたし。
あくまでCDってのはミュージシャンの一部を切り取ったに過ぎないと。
ライブでこそ全てがわかるのかなーって。

よっちゃんの高音
森ギターの繊細さ、
独特の重低音?バスドラムの音?(『AQビート』とか『スカル』の)
の響きが心地良のなんの。
『10万年後の君へ』の歌詞じっくり考えた上で聴くと
すげーロックだったなー、って思ったし、
『水中の光』は祈りの曲だったんだなーって。

そんでライブのゆったりした雰囲気がいいんですよ。
他のライブとかちょろっとしか行ったことないんだけど
モッシュとかそーゆうのがエゴのライブにはなくて、
(曲調のせいもあるかもしんないけど)
みんなゆったり音楽に乗ってるというか。
年齢層も若干上の人多かったなーと。
行って良かったです。はい。

色々インスパイアされたり、余韻に浸りまくりで。
一応僕も表現者の一員であるので(一応ね
考えさせられることがたくさんあって。

どちらかといえば、(実際どうなのかはよくわかんないけど)
この人たちって
大衆に媚びた音楽作ってきたわけじゃないと思う。
(『merry merry』とか聴いた感じ多分そう 。わかんないけど)

媚びることなく本気のものを作っていれば
誰かは絶対にいいものだ、って思ってくれる。

けどそれは耳の肥えた人たちを必要としているわけで。
表現を受け取る側も教養が必要なんじゃないかなぁ。
それは音楽だけじゃなくて映画とかにも言えることで。

んー、
ていうか
何が問題かって言えば
すごくいいって言われてる音楽とか映画が
なかなか表に出てこないってこと。
儲かりそうなことやってればいいだろ
みたいなスタンスのばっかりが表に出てきてて。
「好きだ」とか「ふるえる」とか安っぽい歌詞とかね。
経済効果ばっか期待して、本当にいいもの、ってのが
誰にも注目されずに終わってしまうような。
売れる売れないじゃなくて
いいか、悪いかで考えないのかね?
アーティストってのは儲かる儲かんないで
やらないと思うんだけどね。
好きでやってるんだし、
金儲けってのは次につなげるための投資、
って考える人も少なくはないでしょ。
経済効果ばっか考えるから文化が萎縮するんじゃないかなー・・・

っていう独り言でした。

一応曲目載せておこうかな。(曖昧ですが)



2013 6.19 仙台公演

on You
Sundance
FUTURE
fine bitter
AQビート
満ち汐のロマンス
これでいいのだ  (でしたっけ?
サイコアナルシス
くちばしにチェリー
NERVOUS BREAK DOWN
ウイスキーとラムネ
水中の光
Fall
女根の月
Whammy Kiss
10万年後の君へ
ちりと灰
色彩のブルース
a love song



2013年6月8日土曜日

おそらくあの世とこの世の狭間である場所へ

国道6号線をたどり、
福島県双葉群浪江町の立ち入り禁止区域ぎりぎりのところへ行ってきた。

そこでは所々で警備員が道を封鎖している。

あまりにも非現実的で衝撃を受けた。

自分たちの国であるのに立ち入ることを許されない場所。
美しいはずなのに汚染されている場所。

どう考えても復興とはほど遠い世界。
人の手でどうにかなるもんなのかこれは、、、


街には人の気配が全く感じられず、
津波で残った民家だけが点々としており
瓦礫はほぼ撤去されていた。





















被災地という名で一括りにされ、
名前を亡くしてしまった土地がある。
この土地もまたそうだ。
ちゃんと名前で一つ一つ紹介しろよ。



















色々なものが放置されたままで。

ここにいた人たちはどんな思いで去っていったのか。
ここにいた動物は今どうしているのか。

残酷で理不尽でやるせなくて。



















この木の何キロか先には
目を覚ました怪物が息を潜めている。


追記
撮影した動画です

http://www.youtube.com/watch?v=tfAhQJNmwd0

2013年6月6日木曜日

『アイアンマン3』

『アイアンマン3』  2013


監督 脚本

シェーン・ブラック


出演

ロバート・ダウニー・Jr
グウィネス・パルトロウ
ドン・チードル


アベンジャーズからちょっと時間が経ったときの話。
トニーは少し自信を失っている。
有名であるからこその苦悩だとか、
顔が割れてるから
他の覆面ヒーローのように簡単にはやめられない。
っていうところが3でのポイントだと思う。

アイアンマンって舞台が現代で
1だと内戦とか結構きわどい感じの内容扱ってて
2だとちょっと違う方向むいてた気がするけど
3だとまたテロとかそういう内容でほーってなった。

重量感ある感じのアクションもなかなか良くて
今回はスーツの部品一つ一つがどっかから飛んできて
くっついて変身するんだけど
それが結構格好良かったりする。

一応アイアンマンは締めくくりってなるのかな?
結局アイアンマンってスーツが大事じゃなくて
トニースターク自身がアイアンマンだったんだなぁ。。



2013年6月4日火曜日

『明日に向って撃て!』

『明日に向って撃て!』  1969


監督

ジョージ・ロイ・ヒル


脚本

ウィリアム・ゴールドマン


出演

ポール・ニューマン
ロバート・レッドフォード


西部劇を初めて見たような気がする。
格好良すぎでしょ。
主人公たちはどちらかと言えばというか
普通に悪者たちだけれども、
とにかく格好良い。

敵からの視点を描かないってのも良くて、
主人公たちになりきってる感じになる。
そんで敵の様子が全くわからないわけです。
っていうかサスペンスとかでよく主人公目線と
犯人目線両方を描いたりするもんだから
なんとなく恐怖感ってのが薄らぐというか。
得体の知れないもんだから人は怖いって思ったり
するんじゃないかなぁ・・・
だからエイリアンなんか人の視点ばっかだから
怖くなってるような気がする。

あとは
死ぬか生きるか、どっちだ!
っていう結果は映画において
あんま重要じゃなくて、
人が戦う様を
どんな感じの演出で描くかで
面白いかそうでないかってのが変わってくる。
うーーん、勉強になった一本でした。