『タンポポ』 1985
監督 脚本
伊丹十三
出演
山崎努
宮本信子
役所広司
渡辺謙
観終わったあとにこんなに何かモノを食べたいと
思う映画があっただろうか。
ってぐらいお腹が空く映画です。
食にまつわる話をほぼオムニバスのような感じで描いていきます。
『食』というものがいかに
われわれを構成しているものなのか、
っていうのをときにエロチックに描いていたりもする。
人間誰しも
どんなときにでも
過去を振り返ればそこには『食』というものが
存在している。
食べ物の味はもちろんのこと、
食べ物の匂いや感触まで私たちは記憶している。
『食』というものが思い出として構成されているだけでなく、
時として知識をひけらかす場所でもある。
そんなことが描かれていました。
根幹となる物語としては
行列のできるラーメン屋を作るまでの物語で
わりとベタな感じ。
ただ、伊丹十三作品に共通な物事を分析をする描写、
今回は食べ物に対する分析が素晴らしいのなんの。
しかも出てくる食べ物がかなりうまそう。
少し残念に感じたのが
食べ物に対する分析に偏りすぎてて
意外とまとまりがないように感じた。
出てくる人が何かしら関係してほしかったなと。
けど、山崎努とか役所広司とか
すげー格好よかった。
そんで、伊丹十三は本当に
宮本信子が好きだったんだな、
って思いました。
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